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ストレスチェックのデータより、プレゼンティーズムの良好な部署と課題ある部署のそれぞれの特徴を調査分析しました!

「プレゼンティーズムに関連する職業性ストレスの要因についての調査分析」

-第31回日本産業ストレス学会大会 演題発表分析-

 

 

 東京海上日動メディカルサービス株式会社は、弊社のメンタルヘルス支援サービスである『TMS NAVIGATOR』をご利用いただいている団体様及び企業様における、2022年度に実施されたストレスチェックデータを用いて、プレゼンティーズムと職業性ストレスとの関連を分析し、第31回日本産業ストレス学会大会にて演題発表を行いました。

 

 

【調査結果まとめ】

●プレゼンティーズムが良好な部署は、「技能の活用」「働きがい」が特に良好で、年齢層が高め、高ストレス者率が低い傾向にあることが示唆された

●プレゼンティーズムに課題がある部署は、「対人関係」「コントロール」が特に課題ありで、年齢層が低め、高ストレス者率が高い傾向にあることが示唆された

 

【1】はじめに

 プレゼンティーズムに関連する要因については、これまで主に従業員個人レベルでの調査研究が行われてきました。

 しかし、職場環境改善活動などの実践的な取り組みでは、組織や集団レベルのデータを用いて、プレゼンティーズム改善のポイントを検討していくことになります。まずは企業の中で、プレゼンティーズムが平均よりも低い部署や高い部署があるとすれば、そこにどのような特徴や違いがあるのかを把握しておく必要があるでしょう。

そこで今回は、Healthy Life Surveyをもとに、企業の部署単位でのプレゼンティーズムの平均値を用いて、「良好」「中間」「課題あり」の3群に部署を分類し、各群の職業性ストレスの比較を行いました。

 

【2】Healthy Life Survey(略称:HLS)とは

  従来のストレスチェックだけでは十分に把握しきれない、職場環境や生産性などの状態をアセスメントするために弊社が開発した独自設問です。今回の調査分析では、HLSの生産性関連指標の一つである【プレゼンティーズム※】と、職業性ストレス簡易調査票57問を用いて分析を行いました。

※東大1項目版プレゼンティーズム・・・「病気やけががないときに発揮できる仕事の出来を100%として過去4週間の自身の仕事を評価してください(0~100%まで、11件法で回答)」。本分析では、(100-回答)を「損失割合(%)」として算出

 

【3】結果の要約

 分散分析および多重比較の結果、プレゼンティーズムが良好な部署、中くらいの部署、課題がある部署で、それぞれ仕事のストレス要因に有意差が認められました。Figure1は特に差が大きかった7つの要因です。中でも「対人関係」「コントロール」「技能の活用」「働きがい」は、群ごとの差のつき方にも違いがみられました。下記に、3群のプロフィールの違いと特徴を説明しました。

【4】データからみえる考察とまとめ プレゼンティーズムを改善指標とする際には、集団分析結果を精査し、状態に応じた介入計画が重要です

 本分析で用いたデータは全企業を対象としているため、企業ごとにみれば、組織風土や業種の違いなどから、細かな特徴は変わってくる可能性があります。そのため、実際のストレス集団分析結果の活用場面では、産業保健スタッフなどの専門家と共に、組織ごとに結果を吟味・解釈して、介入のポイントを見定めていくことが重要です。

  

調査分析結果の詳細(PDF資料)はこちら

 

※本分析の内容のデータ引用、出版・印刷物に転載される場合は必ず下記お問い合わせ先までご一報ください。

【お問い合わせ先】

東京海上日動メディカルサービス株式会社 ヘルスケア本部 メンタルヘルス事業部 データ解析チーム

tmsinfo@tokio-mednet.co.jp

 

 弊社では、ストレスチェック制度が法制度化される前の2002年から、20年以上にわたりストレスチェック関連業務を受託してまいりました。これまでの豊富な経験を活かし、ストレスチェックの結果を社内のメンタルヘルス対策や健康経営の推進策に、具体的につなげられるようご提案しております。

 また、ストレスチェック実施時にアブセンティーズムやプレゼンティーズムといった生産性に関連する指標を、追加設問としてご利用いただけます

 職場のメンタルヘルス対策に精通した臨床心理士がストレスチェックの結果を分析したうえで、各社様の課題やお悩みに沿ったサービスを提供しており、今回ご紹介した本調査のように、データを用いた専門的な分析から見える組織改善についてのアドバイスなどもご活用いただけます。

 

 

ストレスチェックを起点としたメンタルヘルス対策の強化や充実策をご検討の際には、ぜひお気軽にお問合せいただけましたら幸いです。

 

 

■弊社サービスのご紹介

ストレスチェック

https://www.tokio-mednet.co.jp/service/stresscheck.html

 

メンタルヘルス支援サービス

https://www.tokio-mednet.co.jp/service/#a03

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